赤い糸 ビニモ色 ステッチを検討

東京都 N様

お待たせしました!
申し訳ない、時間がかかってしまいました。

赤色のステッチ糸の検証結果をお知らせしますね。
今回テストしたのは、赤いと濃淡4色
メーカーも違う糸を取り寄せてみました。

通常ビニモ糸を使うのですが、深みのある赤としてエースクラウンの赤糸をテスト。

【ビニモ糸】は、撚りが強いのが特徴で、革のバックや鞄、財布、ベルト、靴など
皮革製品以外では洋服のステッチ自動車、飛行機などにも使われていいます。

通常使用している糸の番手(糸の太さ)は8番手を使用しています。

【エースクラウン糸】は、シルクのような光沢、
縫い目美観抜群のフィラメント糸。耐熱性の高い原糸を使用しているので、
可縫製がよく美しい縫い上がりが得られます。

いろんな糸がありますね。

革ですと、ビニモを使用している人が多いのではないでしょうか?
撚りが強いので、縫い目に力があるように感じます。
色数は圧倒的にエースクラウンが多いです。

ちなみにビニモの糸の色見本帳に、赤(14)は一つしかありません。隣は赤紫(15)

糸の色見本

▲ビニモの色見本帳
実際に赤革にステッチをして、見本を製作してみましたが
写真で撮影しても、どうも違いがよく伝わりません。

最初、定説で、革本体より若干明るめのステッチ糸が綺麗をいう先入観と価値観がありましたが
もう一度、自分の価値観を疑ってみよう!と言う事で、外周ステッチを施してみました。

 

赤いビニモ糸

その結果、厳選した4色の糸でテストしてみました。
左から、エースクラウン#20色番11、エースクラウン#8色番282、エースクラウン#8色番199、ビニモ#8色番14

 

余談ですが、
ステッチの糸は、試しのテスト、テストを繰り返していくうちに
余分なステッチ糸がどんどん増えていきます。
みなさん結局のところあまり使わず、そのまま放置状態の糸が多いのではないでしょうか。
製品デザインごとに、使用する糸を確定していった方がいいです。

 

今回は、「先入観と価値観をもう一度疑ってみる」というポイントがありましたので
再度、ステッチの縫製確認です。

 

まず、糸の太さ(番手)について
革用のステッチの場合、デザインのステッチ(見せるステッチ)は8番が全体に引き締まって
太さもちょうど良く綺麗です。小さい小物の製品ですと20番手がバランスとして綺麗です。
これは好みもありますので、デザインされる製品によって変わってきます。

 

次、検討項目、問題の色(明暗)です。

 

結果、
ここに揃っている糸の色は、すべてマッチングする糸色でした。

この4色の中で、一番色が濃いのはエースクラウン#8色番282、次がエースクラウン#8色番199、
最後のビニモ#8色番14(明るめ)です。
エースクラウン#20色番11は、20番手なので除外です。色味はエースクラウン#8色番282に近いです。

 

回答としては
「若干暗めの赤色ステッチ」としては、エースクラウン#8色番282をおすすめします。

 

 

最後に、ビニモの15番色(赤紫)でのステッチを試しに縫ってみましたが、
現在使用している、フローリストケース用のイタリア赤革には合いません。
どういうわけか外周が汚く見えてしまいます。なんだか残念な感じがするのではないでしょうか。
※でも、この辺は微妙な感覚なので、人それぞれです。

 

その他の選択肢としては、ノーステッチや
オフホワイトのステッチといった潔い感じが、革本来の品質をそのままに高めると思います。

 

 

説明が長くなってしまいました。
このような長い文章の場合は、結局のところ迷わしてします結果となる場合もありますが、、
ご検討のほど、よろしくお願い致します。

※以前ご連絡頂いた、枝きり鋏というのは、どんな鋏ですか??

その他、何かご不明な点などございましたら
お気軽にご連絡下さい。

よろしくお願いします。

2014-05-27 | Posted in BlogNo Comments » 

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